ターミナルをグループホームで迎える~介護士として出来ること

グループホームとは、家庭的な雰囲気の中で、その人の残存機能を活かしながら、その人らしく生活できる施設のことを言います。
利用の対象は、要介護認定を受けた高齢者で、認知症があることが条件になります。
グループホームが設置され始めてから10年以上経過しますが、少人数のユニット型で、施設のような集団生活を強いられないという特徴から、
グループホームの入所を希望する高齢者やその家族が増加しています。
そのような中で最近問題になってきているのが、グループホームでターミナル(終末期)を迎える人の増加です。
10年前、軽度の認知症で入所した人も、今では認知症の進行が進み、年齢もより高齢化してきました。
グループホームで看取りを希望する高齢者も多く、それに対して戸惑いを感じる介護士もいます。
しかし、仕事とはいえ、毎日のように接している高齢者がグループホームを最期の場所にしたいと希望しているならば、それを叶えてあげたいと思う介護士もたくさんいます。

 

では、ターミナルをグループホームで迎える高齢者にとって、介護士はどのような存在であり、何をすべきなのでしょうか。
長年住んだグループホームを自分の家だと考え、職員のことを家族のような存在だと思っている高齢者がたくさんいます。
これだけグループホームはアットホームな環境であり、居心地の良い空間だと思っている高齢者が多いのです。
家で家族に看取られながら亡くなりたいという思いは、多くの人が望んでいることであるように、グループホームで亡くなりたいと思うのも、自然な心理の流れなのです。
ターミナルを迎えるに当たって、介護士が戸惑うことは、緊急時の対処法です。
いつ何が起こるかわからないという状況の中で、夜勤を一人でこなすことは大きなストレスになります。
そこで大切なのが、医療機関との連携です。
グループホームは、必ずどこかの医療機関や訪問看護ステーションと連携を取っています。
定期的に医師や看護師の訪問診療や訪問看護を利用し、利用者の状態をアセスメントしてもらうことで、健康状況を把握することが出来ます。
医療者の訪問は、介護保険や医療保険が使えるので、担当のケアマネージャーと相談しながら、ターミナルの迎え方を考えていくことも大切です。

 

利用者がなくなる時、介護士に出来ることは限られているかもしれません。
しかし、ただそこにいるだけでも、利用者は安心できるのです。
家族はもちろん、いつも一緒にいる介護士が側にいてくれて、そこで見守られながら亡くなることが、利用者が望んでいることかもしれません。
家族と一緒に悲しみを共有し、涙することも大切なことです。
グループホームでターミナルを迎えるケースはまだまだ稀ですが、今後ニーズは高まってくることでしょう。
施設側としても、看取りのシステムを構築し、ニーズに応えていかなければならない時代が到来しようとしています。
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