映画「ぼくを葬る」の見どころと主要キャスト

「ぼくを葬る」(原題: Le Temps qui reste, 英題: Time to Leave)は2005年にフランスで製作された映画で、製作スタッフや俳優に注目の作品です。監督は鬼才と称されるフランソワ・オゾンが務めています。彼は、短編映画を得意としていて様々な秀逸な作品を残していますが、2002年には「8人の女たち」で、出演女優たちがベルリン国際映画祭銀熊賞をとるなど、出演者の真の魅力を引き出す監督として才能を発揮しています。また、主人公であるロマンには、フランス映画界の中で若手随一と言われるメルヴィル・プポー、ロマンの祖母にはフランスを代表する大女優ジャンヌ・モローを配し、フランス映画のエッセンスが詰まった作品です。フランス映画の独特のタッチや俳優たちの演技が好きな方には、たまらない作品と言えるでしょう。

 

その「ぼくを葬る」の内容は、死を目前にした一人の青年の心の動きを、きめ細やかに映しだしたドラマです。31歳のゲイの写真家、ロマンは末期のガンであり余命3カ月と診断されます。告知を聞いた時のショックと絶望、そしてそれから死に至るまで抱く様々な感情がドラマチックに描かれていきます。怒りとやりきれなさから家族に辛くあたり、ゲイの恋人とも別れます。

 

ぐちゃぐちゃになった感情に飲み込まれそうになった時に、訪ねた祖母との会話から全ての感情が一気にあふれるとともに、ある種の落ち着きを得ることができます。なぜなら、老いた祖母と自分の命の短さを重ね合わせ、同じ境遇にあることに悟るからです。その後、ふとしたことから出会う女性によって、心の変化が生じ、ある決意をするのです。このように、「ぼくを葬る」は命とはなにか、自分の人生があとわずかだと知った時、人間はどのような心の変化を見せるのか、家族の存在とはということをまざまざと教えてくれる、心に残る映画です。

最近は、自分の葬儀内容や葬式代のことをエンディングノートに書いておく人も増えてきているそうですね。 ターミナルケアと介護の仕事はこちら